【ビフォーアフター】ボロボロの「石付鉈(ナタ)」!現場最優先、欠けない「力強い刃」を付ける!

駒ヶ根・本町の角太亀屋金物店です。

信州の山々が活気づく季節。
キャンプでの薪割りや、お庭の枝打ちなどで「鉈(ナタ)」の出番が増えてきますよね。
今回は、仕事で使い込まれ、サビと刃こぼれでボロボロになってしまった鉈の「研ぎ直し」をご紹介します。

お預かりした状態(ビフォー)

お持ち込みいただいたのは、先端に特徴的な突起がある「石付鉈(いしつきなた)」です。
この突起は、振り下ろした際に地面の石などに直接刃が当たって欠けるのを防ぐための、昔ながらの素晴らしい知恵です。

長年の酷使により、全体に大きな刃こぼれが広がっていました。
刃全体がガタガタでここまでの欠けは、正直初めて見ました…!
これでは木に食い込まず、叩き割るような使い方になってしまい、腕がすぐに疲れてしまいます。

「欠けない刃」を追求する、12代目のこだわり

当店では、鉈を研ぐときに包丁のように「紙がスパッと切れるほどの薄い刃」にしません。
薄い刃は切れますが、木の節(ふし)に当たった瞬間に、刃が大きく欠けてしまうからです。

今回の研ぎのテーマは「刃をかなりぶっとくして、欠けないような刃を付ける」です。
これは包丁の研ぎでは、理由がない限りまず付けない刃です。
刃先に向かってハマグリのように緩やかなカーブを描く「蛤刃(はまぐりば)」という形状を、通常よりも「かなりの厚み」を持たせて仕上げました。
これにより、薪をパカンッ!と左右に押し広げる力強い力が生まれ、同時にハードな使用にも耐え抜く「タフな刃」になります。

研ぎ上がり(アフター)

こちらが研ぎ上がった状態です!

サビと刃こぼれを綺麗に落とし、黒い鉄肌と銀色に光る刃先の美しいコントラストが蘇りました。
指で触れると、ただ鋭いだけではない、薪の硬さに負けない「頼もしい厚み」を感じていただけるはずです。
試し切り?試し割?として2*材や角材を割ってみたり固定して叩いてみたりしましたがしっかり食い込む&割れることが確認できました!
節の部分でも刃に傷が入ることなくしっかりと割ることができるようになりました!

12代目からのメッセージ

「サビだらけだし、もう寿命かな……」 そう思って小屋の奥に眠っている刃物はありませんか?

昔の鍛冶屋さんが打った鋼(はがね)の道具は、研ぎ直せば何度でも、場合によっては新品以上に使いやすい相棒として復活します。
包丁だけでなく、鉈や鎌などの庭・山の道具も、ぜひ当店へ一度ご相談ください!
今回の研ぎは¥3000でした!
※欠けや鋼材・刃の厚さ・刃の形状などで金額は変わってきますので研ぎ賃は、目安としてお考え下さい。

使った後はどうやってお手入れすればいいですか?

木のヤニや水分をしっかり拭き取ることが一番大切です。
ヤニがひどい場合は、お湯や専用のクリーナーで落とし、完全に乾かしてから、刃物用の油(椿油やミシン油など)を薄く塗って保管してください。

自分で研ぐことはできますか?

もちろん可能です!荒砥石・中砥石を使って、元々の刃の角度に沿って研いでみてください。
ただ、大きく欠けてしまった場合など、ご自身での修復が難しいと感じたら、無理をせず専門店にお持ち込みください。

営業時間

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研ぐ前の刃の欠けがどれ程かをわかりやすくしてみました。